基礎工事を経て小屋を建てる時に最初に作業するのは床組みです。
床下地材に合板を使うのが一般的になってきました。
床の耐荷重の強度は重要です。
適切に根太を配置しなければなりません。
弱い床は床鳴りしたり、たわんだりして踏み心地がよくありません。
無垢のフローリングを敷設するのは木のやわらかさを足裏から感じられます。
しかし、下地材は強度を高めておかないと、フワフワして何となく居心地が良くありません。
一般的に使われるようになった厚手合板はおすすめです、
PANELHOUSEで早くから採用してました。
根太が少なく床設計がシンプルになり、施工が早くなります。
床下地として仕上がりも満足いくものになります。
床組みに厚手合板を使うのはおすすめなので紹介します。
さね付きの厚手合板

床用合板には”本ざね加工”されたものがあります。
「サネ」とは断面に凸凹があり、接合部が一体化されるための加工です。
継ぎ手の強度も増します。
サネが無い場合は継ぎ手直下に根太を設けなければなりません。
サネ付き合板を使用すると、直下の受け材が不要になります。
床のきしみ音の防止に役立ちます。
オスメスのサネをしっかり入れ込むために、ハンマーで叩きいれます。
難しい作業ではありませんので初心者でも心配無用です。
たかが「さね」も、無いと大変
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「サネ」はそれほど重要な感じがしないですよね。
しかし、さね付きが売っていたら、床組みには迷わずさね付きにした方が良いと思います。
さねがないと合板の継ぎ手が弱くなります。
床鳴りの原因となるので、直下に受け材(根太)が必ず必要です。
床下から湿気が室内に流入するのも気になります。
気密性には合板が役立ちます。
床下地合板の継ぎ手はすき間なく仕上げたいものです。
さねがないと継ぎ手付近では、釘やコーススレッドの打ち込み本数が増えます。
それだけ作業が増えてしまいます。
9、12mmではない24mm厚さ

床下地合板は厚さが24mmや28mmです。
分厚いので「たわみ」や「ゆがみ」が少ないです。
12mm厚など薄い合板はけっこう「たわみ」ます。
床用合板なら合板自体の変形が少ないので、施工時に調整しやすいです。
資材が重く小運搬作業の負担が増えますが、水平や位置出しがラクです。
たわまないので水平が出しやすい
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厚手合板は「たわみ」が少ないです。
根太に張り付けた時でも合板面が水平です。
逆に根太に不陸があると、水平面が維持できてる厚手合板に持ち上げられたりします。
厚さ24mm以上の合板を取り付けるとそれが判明します。
小屋作りの床組みは水平に取り付けられていることが大事です。
床面が水平になるために厚手合板は”好材料”なのです。
910mmスパンの根太で良い

設計にもよりますが24mm厚の合板だと、受け材となる根太は910mmピッチで良いです。
根太設計がラクです。
ホントに910mmで良いのか?不安になりますよね…。
床組みを完成させた後、床に乗ってみるとわかるでしょう。
たわむことはありません。
足裏からもその強度を感じることができます。
床面積が広くない小屋の床ならほとんど根太が要らないでしょう。
ちょっと心配なぐらいですが大丈夫です。
24mm厚合板の注意点

とにかく重いので注意
厚手の合板材は見た目よりも重いです。
小運搬には注意が必要です。
910×1820mmの24mm厚の1枚当たりの重さは、約25kgあります。
取り扱いに注意しないと腰を痛める原因になるでしょう。
倒したりして下敷きになるとケガにもつながります。
厚手合板は重量があるので注意です。
合板側面はビスが効かない

厚手合板は側面の面積があります。
側面からもコーススレッドを打ち込めますが、強度は得られません。
側面断面は単板と接着剤の複層です。
穴加工したりすると断面が破壊されます。
水分が侵入すると接着された単板がはがれる恐れがあります。
合板側面には釘やビス打ちしないようにしてください。
あまりホームセンターで売っていない
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9mmや12mm厚の合板は汎用性があって様々な用途に使えます。
どこのお店でも、厚さ9mmや12mmは大抵在庫があります。
24mm厚の合板材は大型ホームセンターでないと販売していません。
用途が床下地のみなのが原因だと思います。
それほど頻繁に売れる商品ではないのでしょう。
流通が多い商品でないので、入手の際は在庫を確認すべきです。
注文しておけば取り寄せてくれるお店があったり、ネット販売しています。
サイズや数量を計画してから探してみてください。
カットはできるだけプロに

厚手の合板はカット作業が難しく危険です。
丸ノコでまっすぐにカットするのが意外と難しいです。
断面が大きいので抵抗も大きいです。
厚い資材は丸ノコチップソーのキックバックが発生しやすくなり危険です。
カット費用がかかりますがホームセンターのカットサービスを利用しましょう。
小屋の床設計をしたら、床下地合板のサイズや枚数も判明します。
「何cm×で何cmを何枚」と依頼するのが良いと思います。
カットサービスにも誤差が出ますが、丸ノコで切るよりかなり正確です。
合板は濡らしてはいけない
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厚さがあって強度もありますが、あくまでも合板です。
水濡れに弱いので、そのままでは耐候性がありません。
外構や屋外にはそのままで使用できません。
合板は耐力壁や床下地、内装用の資材なのです。
厚い合板であっても同じです。
ウッドデッキの床やバルコニー床など、屋外で雨に濡れる状況では使用できません。
根太が要らないから結果的に割安

24mm厚の合板材は、12mm×2枚よりも高価です。
住宅に使えるF☆☆☆☆の針葉樹構造用合板「厚24×幅910×長1820mm」で¥3,500~¥4,500です。
※2024年11月現在の価格
資材価格は高いですが根太を省略できたり、施工性が高くなり作業費が安くなります。
結果的に床組み予算としてはお得な感じがします。
小屋作り全体費用のコストダウンを考えてみてください。
床組みに良い厚手合板

24mm合板が床下地に使われ始めて15年以上経過します。
今では住宅で一般的になりました。
住宅建設の現場ではできるだけ現場作業を減らしたいです。
そのため、床組み工事で重宝しています。
室内に過ごしていて床がフワフワしてたわんだりすると、何となく落ち着かなくなります。
無意識のうちに不快感が残ります。
床の踏み心地は足裏から伝わります。
完成後、小屋ライフを楽しむわけで室内の居心地は大切です。
しっかりした床は建物全体の強度を高めます。
床は強度を考えて慎重に設計することをおすすめします。
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