小屋を作る時は一時的に資材を屋外に保管しなくてはなりません。
一晩でも大雨や強風によって翌日以降の作業に支障がでたりします。
雨が降らなくても夜露や霧で資材が濡れてしまい、木部の変色やシミの原因になります。
材料の木材を濡らすのは一つも良い事がなく、どのように保管を注意すればいいのでしょうか?
雨対策のブルーシートは必須アイテム
雨などで濡らした後に乾燥を怠って適切な処置をしないと、小屋完成後に木部のシミが気になったり、カビが発生する原因となります。
木材資材は所定の防カビ対策をして出荷されてますので、一度や二度でしたら資材を濡らしても十分に乾燥させてから使用すれば問題ありません。
それでも、できるだけ濡らさない方がイイにきまってます。
小屋作りが一カ月以上にわたることは珍しくありません。
長期で屋外に保管する事になるので、雨水対策のためにブルーシートで養生しなければなりません。
サイズは3.6×5.4mがおすすめ
ブルーシートのサイズは0.9m単位が多く、小屋を作るときは10~12尺資材を使うのでサイズは汎用の3.6×5.4mがおすすめです。
汎用性が高いサイズなのでホームセンターに在庫があり入手しやすくて、ほとんどの資材はこのサイズで雨除けできます。
小屋完成後も再塗装など何かと使えるので、ブルーシートの枚数は余裕をもって用意しましょう。
防犯上も役に立つ
資材をむき出しにしておくよりブルーシートをかけておくと、盗難や放火、いたずらされにくくなります。
建築工事現場では、気づかないうちに資材や道具が盗難されていることがあります。
(コレ本当にあります…)
無くしたり忘れ物と疑いがちですが、建築工事現場では意外と盗難が発生しています。
資材を人の目に触れぬよう隠すことが防犯上有効で、散らかしたままにして現場を離れると、思わぬトラブルが発生します。
一晩とはいえ防犯のためにも、資材にはブルーシートをかけておくべきです。
プールにならないようにかける
枠型のように箱状で内部が凹んでいたりすると、ブルーシートをかけても雨水がたまりプールのようになってしまいます。
板をかぶせたり上部が凹型にしないようにするなど、雨水が滞留しないように工夫してください。
平たいモノでも中央部を高くしておくと、雨水がたまりにくくなります。
強風で飛ばされることも
翌朝、現場に行くとブルーシートが強風でめくれあがっていることがあったり、吹き飛んでいることもあります。
夏の海に近い場所では、夜中に強風が吹きます。
ブルーシートは風に弱くバタバタした状態だと一晩で飛ばされることがあり、しっかりロープなどで結んでおくことが大切です。
ロープワークが苦手という方は、ぐるぐる巻くだけで簡単なストレッチフィルムを使うと良いでしょう。
ストレッチフィルムは雨に強くて梱包を解くのもカッターで切るだけなので、扱いが簡単でとてもおすすめです。
ブルーシートを選ぶとき
ブルーシートは百均で販売されていたりと安価な商品もあります。
ホームセンターでもいくつかの種類があり「どんなブルーシートを用意すれば…?」と、DIY初心者から相談されたりしました。
屋外に資材保管として利用する時の選定基準は「保管期間の長さがどのくらいになるか」です。
厚いと耐久期間が長くなる
ブルーシートには#3000や#2000などの数字が書かれています。
これが大体のシート厚さを示すものです。
- #1100は約0.10mm厚さ(薄手)
- #2000は約0.15mm厚さ(中薄)
- #3000は約0.25mm厚さ(厚手)
安いので#2000を資材保管に使う方が多いですが、条件によるものの保管期間は1カ月以内にした方が良いでしょう。
薄手のシートは劣化が早く防水効果の持続に懸念があることや、資材にカドがあると破れる恐れがあります。
1カ月を超える保管になりそうなら、シートを二重にするか#3000を選ぶようにした方が良いです。
大サイズも善し悪しで、一枚多めに用意を
大は小を兼ねますが10m×10mなどの大サイズになると、たたむのが一人では大変な作業になります。
濡れた部分を乾かす時もうまく広げることができず、カビの原因となることもあり得ます。
厚さは重さにも比例しますので、意外にも重労働になることも考えておく必要がありそうです。
用意しておく枚数は一枚多いくらいが良いと思います。
小屋を作る時に使わなくても、再塗装時のメンテナンスや補修、改築などでブルーシートが必要な場面が多くあります。
ゲリラ豪雨もあり「濡らさない」ためのツールは常時必携ですので、建築には多めの枚数を用意すべきです。
地面に直接置くのは厳禁
木材資材の保管では地面にじかに置いてはいけません。
敷木を敷き資材と地面に隙間を作って通風性を確保してください。
地面には微生物や細菌が空中よりも多く生息し湿気もあるので、木材を腐りやすくする環境が揃っています。
現場によっては一晩でもシロアリが付くこともあるので、直置きはやめましょう。
必ず敷木を敷いてから
現場では雨後に水たまりや流れができることがあります。
資材に泥や汚れが付着しないように資材を置くときは必ず敷木を敷きましょう。
少しでも地面と隙間があれば大丈夫です。
多い方が良いので敷木の本数はできるだけたくさんご用意下さい。
コンクリートやアスファルト上であっても夜露や朝霧もあり、やはり直置きは厳禁です。
もし、資材を濡らしてしまった時は、しっかり乾かして乾燥させてから使用しましょう。
将来のカビの原因に…
腐朽菌は地面のそこら中に潜んでいます。
たった一晩濡らすだけで木材繊維の内部に入り込みます。
乾燥させて問題ないように見えても、年月が経過してからカビ発生の原因となることもあります。
耐朽が心配な木材において、たかが資材保管ですがとても重要な注意ポイントです。
建築資材の保管方法に従う
資材をたてかけたり、もたれかけておくことも危険です。
深夜に強風が吹くこともありますので、倒れて破損したり汚れる原因になります。
重たい建築資材は安定的に保管しないと変形したり性能を劣化させます。
建築資材は保管方法が明記されていますので、自分の都合に合わせないでそれに従って保管すべきです。
防水シートは立てて、合板は寝かせる
屋根下地に使う防水シートは、21mくらいを巻いて一単位として販売してます。
保管時には立てておくように推奨してますが、横に寝かせておくと巻いた円が楕円形になり資材にクセが付きます。
耐力壁に使う合板材は立てておくと湾曲することがあり、サイズどおりに張りにくくなることがあります。
資材によって保管の方法が決められています。
最初と最後に使う資材を考えて
小屋を作る時に材料を保管するスペースはなかなか十分に確保できないもので、資材を積み上げるしかありません。
そんな時に最初に使う資材が積み上げた資材の一番下にあったりすると、取り出すだけで大変苦労します。
建築資材の積みなおしは重労働ですし、資材を痛めてしまったり荷崩れ等の危険も伴います。
資材を置くときは使う順番をしっかり考えてから積み上げましょう。
まとめ、たかが資材保管のことですが…
「さぁ小屋作りだ!」と意気込む気持ちはよく理解できます。
資材保管はまず最初の作業ですが、設計や計画段階で見落とされがちなので整理しておきましょう。
- 濡らさない
- 盗難に注意
- 強風で飛ばされない
- 地面に直置きしない
- 資材の保管方法にしたがう
- 順番を考えて積む
言われてみると当たり前のことばかりですが、小屋作りの現場では意外と実践されてません。
無駄な作業はケガにつながったり、効率が悪いと仕上がりに悪影響がでます。
たかが資材の保管ですがDIYの計画の時に忘れないようにしてください。
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