ポリカ波板を強風豪雪地の小屋に張る。透明なのでトップライトに

ポリカ波板を強風豪雪地の小屋に張る。透明なのでトップライトに セルフビルド事例

約6坪弱の小屋を一人で作っています。

壁組み、屋根組みが終わり一段落です。

このまま放置すると、雨漏りして室内が水濡れしてしまいます。

夏なのでカビだらけになりそうです。

何としても屋根材を取り付けて防水し、雨水の浸入だけは防ぎます。

いつも、アスファルトシングルばかりを使用してました。

高い防水性能や耐久性を熟知しています。

でも、今回は移設の可能性があるので検討しました。

初めてポリカーボネート透明波板で屋根を葺くことにしました。

強風地なので波板に風が吹き込まないように

まず、軒先の風が吹き込むところに波板パッキンを両面テープで取り付けていきます。

施工地は海岸から5kmほどで強風地です。

波板下の吹き込み防止には良いアイテムと思い、「波板パッキン」なるものを購入しました。

まず、軒先の風が吹き込むところに両面テープで取り付けていきます。

両面テープは、強力そうなものが付いてます。

合板にピッタリくっつきます。

軒先からの風の吹き込みは、アスファルトシングルでも破れたりしてトラブルになりやすいのです。

こんなモノで効果あるの…?

いえいえ、屋根材下に風の吹込みを防ぐのはとても重要です。

軒先、風下から張る

雨水を切るために流れ下部の軒先から取り付けるのが原則

どんな屋根材も雨水を切るために、流れ下部の軒先から取り付けるのが原則です。

さらに 屋根材は重ね合わせるので、不意の強風でめくれ上がったりします。

それを防止するために、まず、風下から取り付けましょう。

今回は正面から北風を受けるので、小屋の後ろ側から張ることにしました。

<strong>波板初心者</strong>
波板初心者

ポリカーボネート波板は、表と裏があるので必ず確認しましょう。

波板専用のビスを使う

ポリカ波板1枚につきビスは15本から20本必要で合計で600本以上を用意

垂木にビスを打ち込む方が強度を得られます。

今回のポリカ波板は、屋根の野地板合板に木工用の専用ビスでとめることにしました。

野地板を買うときに厚さ9mmのOSB合板にしようか悩みました。

しかし、波板ビスは25mmです。

ビスの効きを考えて、少しでも厚い12mm針葉樹合板にしました。

合板裏側にビスが飛び出すのは理解していました。

実際に見るとちょっと雨漏りが不安になりますね…。

でも、特殊ビスなので野地板からビスが突き出ても雨漏りしません。

ポリカ波板1枚につきビスは15本から20本必要なので、合計で600本以上注文しておきました。

突き出ても雨漏りしない…

ポリカ波板の下穴あけ

ネットの情報で

ポリカ波板には下穴を開けた方が良い…

とあったので、ドリルで下穴を開けます。

これがけっこう難しい作業です…。

波板の山部分の頂点からドリルの先端が滑って、うまく打ち込めません。

波板の下穴開けでおすすめの方法

ポリカ波板の下穴あけは、インパクトドライバーではなく、トルクが低く回転速度が遅いドリルドライバーの方が良い。
ポリカ波板の下穴あけ

何本かドリルで下穴あけしているうちに、波板の山を一回つぶしてから穴あけする方法がラク!と思いつきました。

失敗して下地の木材にも少し穴が開いてしまいました。

慣れてくるとポリカだけ穴あけできて、下地にほぼダメージが無いようにできました。

<strong>波板初心者</strong>
波板初心者

コツは、しっかりポリカ波板の山をつぶすことと、ドリルの回転スピードを極力遅くすることです。

できれば、インパクトドライバーではない方が良いでしょう。

トルクが低く回転速度が遅いドリルドライバーの方が、ポリカ波板のビス取付に向いてます。

職人さんや慣れている方は、下穴を開けなくてもビスを打ち込めるのでしょう。

しかし、私が600本を打ち込んだ感想としては、やはり下穴をあけた方が作業が確実に進みます。

下穴を開けないで打ち込むと、ビスセンターが滑りなかなかうまくいきません。

抑えている手をビット先端で突き刺しケガします…。

ポリカ波板の張り方

ビス落ち込むことに集中しすぎると、波板が斜めにずれてたりするので、打ち込みながら波板のズレを確認しましょう。

軒先の波板パッキンを抑えれるように、あまり離れないよう10cmくらいの位置に、最初のビスを打ち込みました。

ポリカ波板の張り方はネットでもたくさん紹介されてます。

横方向には2.5山以上、縦の流れ方向には20cm以上の重ね代を設けて取り付けることになります。

横方向の屋根サイズが455cmなので、8枚の波板で2.5~3山重ねます。

縦の流れ方向は318.5cmなので、40cmほどの十分な重ね代をとりました。

六坪弱の小屋に、32枚のポリカ波板(幅655×1820mm)を使いました。

ビスの打ち込み過ぎに注意

波板専用のビスにはスポンジ状の防水パッキンがついてるので、つぶれ過ぎないように打ち込すぎに注意

ビスの打ち込みは通常のコーススレッド(木ネジ)と変わりないのです。

ただ、スポンジ状の防水パッキンがついてるので、つぶれ過ぎないように打ち込すぎに注意です。

ビスを落ち込むことに集中しすぎると、波板が斜めにずれてたりします…。

打ち込みながら時々全体を確認して、波板のズレを確認しましょう。

ポリカーボネート製の波板は、踏んで乗っかって山が潰れても弾性力が強く破損しません。

張りつけ作業中も突風で何枚か屋根下に吹き飛びました。

それでも、割れたりしない丈夫な資材です。

波板パッキンは、強風地なので風の吹込みが怖いです。

念には念を入れて絶対吹込みが無いように2段目の波板下部にもパッキンを取り付けました。

強風地なので風の吹込みが怖く、2段目の波板下部にも波板パッキンを取り付けました。
2段目の波板下部にも波板パッキンを

棟は波板専用品にした

波板専用の棟材波板
引用:komeri.com

最後の頂点になる棟部分の屋根葺きをどうするか悩みました。

できるだけトップライトの透明面積を確保したいのです。

結局、波板専用の棟材波板が販売されている事を知り、素直にそれを使うことにしました。

これも風の吹き込みを防ぐため、風下方向から取り付けていきます。

ビスを打ち込む位置に受け材がないことに気づき、急遽、屋根ダルキを設けました。

合板や2×4材をカットしたりで、コードレスチップソーは大活躍です。

コードが邪魔でないので、屋根上でも使えて本当に便利です!

⇒小屋づくりに欠かせないチップソー

透明波板にするならトップライトがおススメ

トップライトの面積を確保するため透明にしたいので、波板専用の棟材波板を使うことにしました。
外から見るとボロが…
ポリカーボネート波板の透明を使うなら、トップライトは面倒でもおすすめです。
室内から見るとキレイな施工に…

何とかポリカ波板を張り終えました。

室内からトップライトを確認すると、やっぱり、かなり明るいです。

途中から無計画でトップライトにすることにしました。

多くの屋根垂木をつけるので時間ロスになりましたが、トップライトは面倒でもおすすめです。

透明部分の面積が狭くても意外と明るいですよ。

今回はここで時間切れです。

波板側面からの風の吹き込みを防ぐために、仮りとして破風板を取り付けました。

小屋作りをしばらくお休みすることになります。

破風板を取り付けて風の吹き込みを防ぎ、しばらくお休みです。
これで雨漏りの心配もない…

ポリカーボネート波板は初心者でも大丈夫

初めてポリカーボネート波板で屋根葺きをしてみました。

アスファルトシングルと比べると取り付け作業時間が短いように感じます。

透明の波板なので、外観からはあまり目立ちません。

波板独特のチープな感じもしません。

透明ポリカ波板を使うなら、事前に野地板を塗装するのもアリ!

DIYをしたことない人やセルフビルドに挑戦する人にとって、屋根葺き作業が不安で雨漏りが心配だと思います。

今回のような多雪地域で強風地では、波板の吹き飛びなどが懸念されます。

経過を観察してみないとわかりませんが、ポリカ波板はしっかり張れれば雨漏りしないことがわかると思います。

アスファルトシングルと違うところ

ポリカーボネート波板は、セルフビルド初心者にもおすすめです。

波板の良いところは、アスファルトシングルとは違ってビス等も含めた資材費がやや安価です。

移設があっても解体しても再利用できるところは良いと思います。

アスファルトシングルは再利用できません。

将来、解体する時も波板の取り外しが容易で、 廃棄処分費用もアスファルトシングルより、少し安く済むと思います。

日本国内屈指の豪雪強風地で、小屋を使いながらポリカーボネート波板の暴風雪被害や雨漏りがないかと、耐用年数を確認していきたいと思います。

⇒小屋の仕上げにドアノブを取り付ける

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