小屋にクーラーは必要?

小屋にクーラーは必要? 設備

小屋暮らしに薪ストーブはよく似合います。

ログハウスにはセットですね。

輻射熱に注意して煙突を付ければ、薪ストーブの設置はラクでDIYでも可能です。

冬の寒いシーズンでも小屋暮らしを快適に楽しめます。

では、暑い夏はどうすれば快適に過ごすことができるでしょうか?

近年の暑さは異常とも言えます…。

森林の気温はやや低いとはいえ、やはり真夏はアツイです。

猛暑の中、クーラー無しで小屋ライフを楽しむ事ができるのでしょうか?

太陽熱が暑さの原因

朝から夜までずっと木陰になる場所の小屋は、日差しを考える必要がなくいつも涼しいです。

山林内は木陰があって夏でも涼しいです。

ただ、山に行けばどこでもそうとは限りません。

直射日光が当たる場所や、地熱から蒸しかえるように暑い山林もあります。

小屋の室内温度も、直接、日射しが当たる場所と、そうでない場所では大きく違います。

熱は屋根や壁から室内に入ってきます。

小屋を建てる場所、方角や日陰はとても重要です。

西日が入ると室内で熱中症になる可能性も高まります。

午後から直射日光が当たる場所は一気に室温が上昇します。

反対に一日中、ずっと木陰になる場所の小屋はいつも涼しいです。

太陽光による熱対策は、小屋を建てる前からよく考えなくてはなりません。

陽の傾きに注意

春夏秋冬、朝日と西日の状況を考えて小屋づくりに生かす必要があります。

北向きは季節を問わず一日中、陽当たりが悪いですよね。

冬は北風が吹き付けることもあります。

西日は、日差しによって室温を急激に上昇させます。

春夏秋冬で太陽の位置(軌道)が変わります。

それに応じて陽の当たり方も変わります。

朝日と西日の状況を考えなければなりません。

室温の最高温度の時間帯を把握しておきましょう。

小屋であっても住宅のように、方角、位置、窓やドアなどの開口部や動線を考えなくてはなりません。

壁・屋根の表面温度で快適さが変わる

太陽熱が暑さの原因
太陽熱が暑さの原因

室内の壁や屋根の表面温度は、室温を上げたり下げたりします。

壁や屋根の室内表面温度と室温の差が大きいと、人間は快適に感じません。

空間においても、部屋の上部と下部で温度差が大きいと同じです。

「頭がアツイ」「足が寒い」となると、何だか快適に感じないのです。

金属のスチール物置で断熱していないと、夏も冬も室内で長時間快適に過ごせません。

壁や屋根の表面温度に激しい変化があるからです。

触ると熱い壁だと、クーラーで室温を下げても何故か快適に感じないものです。

温度湿度調整してくれる木造

木材は鉄などに比べて資材の温度変化が緩やかです。

木造は室温が急激に乱高下しません。

小屋づくりには木造が適しています。

さらに見逃せないのが湿度です。

木材は水蒸気を適度に吸収したり吐き出したりしてくれます。

うまく設計すれば木造小屋は、室温と湿度をコントロールできます。

結果的に快適に過ごすことができます。

冷房暖房とセットの換気

染された空気が滞留するのは好ましくありません。
小屋でも換気が大切

現代は気密性が高い住宅が主流です。

換気が十分でないと新鮮な空気循環がなく、空気が清潔ではありません。

湿度を含み過ぎるとカビ発生の原因になります。

木造は外気のとりこみに積極的でなければなりません。

人体への影響や防虫防腐の観点からも、汚染された空気が滞留するのは好ましくありません。

結露には換気

湿度管理ができていないと結露が発生します。

壁内や屋根内部にカビが発生し腐朽につながります。

水蒸気のコントロールには換気が必要です。

小屋暮らしの暖房、冷房の設計でも、必ず換気計画をいれましょう。

結露対策は断熱や間取りにも影響してきます。

小屋を作る前の設計段階で対策しましょう。

小屋のクーラーは設計時に検討を

小屋を建てる予定の現地調査と、冷暖房機器の性能情報を集めて小屋の設計をすることがおすすめです。

予算があれば小屋にクーラーを取り付けることをおすすめします。

除湿機能がついていたり暖房もついていたりします。

それらは木造に大切です。

設計の工夫や断熱性能によっては、冷房暖房がほとんど必要がないこともあります。

例えば、「夏は涼しく、冬は暖かい」こともあります。

林内の日陰に建つ小屋などです。

寒冷地や熱帯では難しいですが、設計段階の工夫で節約できます。

冷房暖房のランニングコストも大きく変わります。

小屋を建てる予定の現地調査と、冷暖房機器の性能情報を集めて小屋の設計をしましょう。

室温変化が激しい小屋

室内空間が小さい小屋は、住宅と比べると室温の変化が大きいです。

一部屋しかないこともあり、ドアや窓の開け閉めですぐに室温が変化します。

短時間で室温差があると、無意識のうちに不快(室内で過ごしやすくない)に感じます。

断熱で室温変化をゆるやかにすることが重要です。

カーテンやすだれも有効です。

室温変化を抑えるようにすることも小屋ライフを快適にするコツです。

DIYでエアコン取付も可能

専用工具が必要になりますがレンタルサービスもあり、自分でエアコンを取り付けることも珍しくなくなりました。

クーラーをDIYで取り付ける方も多くなりました。

取付には専用工具が必要です。

レンタルサービスがあり、エアコンの取り付けに挑戦する方も珍しくなくなりました。

ただ、取付専門業者に依頼しても2万円ほどです。

DIYで取り付けても、それほど工事費用の節約にはなりません。

セルフビルドで取り付けた方に聞くと、配管接続不良による空気漏れの失敗が多いようです。

「漏れてる場所が特定できなくて時間がかかった…」と聞いたことがあります。

決して簡単ではないです。

構造を理解したいDIYチャレンジャーには良い経験かもしれませんが、不安な方にはちょっとお勧めできませんね。

快適を得られて、長持ちに

室内を快適にするには温度と湿度のコントロールです。

それらを安定させるには位置、方角、設計など知識が必要です。

完成してから思い通りにならないこともザラです。

そんな時にエアコンの設置で解決できたりします。

小屋にクーラーは「合わない…」感じもあるでしょう。

室内湿度管理は躯体木部の湿度コントロールにもなります。

快適な室内環境と小屋の耐用年数延長の一石二鳥になるかもしれません。

小屋ライフこそエアコン設置を検討してみてください。

⇒バイク・庭の小屋にも大切な換気計画

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