小屋を作るなんてムリムリ…。
TVで見たけど作れないと思います…。
と考える方が多くいらっしゃいます。
小屋作りは若い人や男性に限定された趣味ではありません。
「どんな作業があるのか?」「どれくらい日時がかかるか?」理解できていないので不安なだけだと思います。
作業内容や労力、期間や予算がわかれば、小屋作りがそれほど難しくないことが理解できるでしょう。
小屋作りの計画が重要です。
詳細であればあるほど、それだけ小屋の完成度が上がります。
DIY作業の不安を解消しつつ、しっかりと計画をたてましょう。
まず、一番困難なDIY作業をハッキリさせる
小屋作りをあきらめている方は作業内容がわからないので、始めることを回避している人も多くいます。
作業内容を細かく調べて、助けが必要な作業をハッキリさせるのが小屋作り計画で大切です。
図面を作ってみよう
小屋の図面を作ることは力仕事ではないので誰でもすぐに挑戦できるでしょう。
簡単そうですが現地を測量したり、日当たり、風向き、動線使い勝手、開口部の数と位置など、調べることがたくさんあります。
製図しているうちに見落としていることに気づきます。
手書きで十分ですが縮尺を合わせて寸法を必ず記載してください。
すると建物のバランスも確認できます。
材料表を作って予算を計算してみよう
図面が完成すれば材料表を作って概算で費用を見積ります。
材料が明確になればホームセンターに行って、実物を見たり重さやサイズ感を確かめると良いでしょう。
購入してから運搬はどうするのか?も良く調べておきます。
大切な図面と材料表
材料表と図面ができた段階で、自分一人では不可能な作業が具体的に見えてきたと思います。
最も困難で費用がかかりそうな作業は何なのか?がわかったと思います。
たぶん、基礎か屋根作業だと思います…。
高齢者や女性だけでは難しい作業なので、応援を頼んだり外注を計画するのが良いでしょう。
この時に役に立つのが作ってきた図面や材料表です。
外注する時に求める作業成果を明確にできるのです。
材料表で材料自体の費用は掴んでいるので価格感もあるのがメリットで、交渉によっては「材料は自分で調達します」という発注方法もありますね。
図面がないのでは発注事業者にやりたいことが具体的に伝わりません。
危険度NO.1の高所と重労働な運搬
小屋を店舗にしたいと考えている方は、天井を高くして室内を開放的にしたいものです。
しかし、小屋の天井を高くすると、高所作業になり小屋作りが難しくなります。
わずか30cm程度を高くするだけで、作業効率がかなり下がります。
高所作業はプロの建築現場でもケガのリスクが高く、2mを超える高所作業では安全帯使用を義務付けるなど、高所作業を安全にするよう徹底されてます。
重大事故が多い高所作業は、一人で作業すべきではありません。
高所は足場が大切
高所作業は脚立だけでは難しいことも多く、仮設足場も検討しましょう。
一見、コスト高に思えますが、足場があると思ったよりも作業性が良く、早く丁寧に屋根まわりの作業ができます。
足場設置専門の業者やレンタルもあり、作業日数も加味すると結果的にコストダウンできることもあります。
意外に大変な資材運搬
小屋作りで軽視しがちなのが、資材の運搬作業です。
山林内で傾斜がキツく、資材の運搬だけで1日が終わりさらに1日かかったりして、週末が資材運搬だけで終わることもあります。
(そういうところは絶景で小屋建築適地だったりします…。)
運搬距離も大切ですが、高低差、ぬかるみなどを調べて、車両等の機械力が使えるかも検討しましょう。
山林内の別荘や山小屋の小屋暮らしを考えている方は、注意しないと資材運搬の考え方で完成が大幅に遅れたりします。
女性や高齢者は小屋作りできないの?
よく相談されましたが、高齢者の方も問題なく小屋作りできます。
ただ、加齢による体力低下はどうしようもないわけで、身体に無理がかからないように小屋作り計画を立てる事が大切です。
資材の運搬には注意
建築は重労働という固定観念から、小屋作りを尻込みされる方も多いのではないでしょうか?
しかし、小屋作りは道具の進化と共に重労働ではなくなってます。
資材の運搬は仕方ないですが、インパクトドライバーを使ったり、釘打ちしたり、丸ノコでカットしたりと、作業の一つ一つを見ていくと女性や高齢者でも作業できます。
材料は重量が重くて運搬は力仕事になるので、仲間を集めて時間をかけて運搬するように計画してください。
最新道具を使おう
カットするのこぎりや釘打ちの金槌は、使うのに体力が必要でしたが、今は、のこぎりは電動丸ノコ、金槌は電動インパクトにとって替わってます。
電動工具のハンドソーやインパクトを使うのはそれほど重労働ではありません。
合板を使うツーバイフォー構法が増えて作業がシンプルになり、最新工具の性能が進化して作業しやすくなっています。
現場作業を楽にしてくれる資材や道具開発も進んでいて、ホームセンターで現物を見ながら調べることもできます。
ノウハウはネットであふれてる
DIYやセルフビルドの小屋作りはそもそも趣味なので、多くの方が実践してSNSやYouTubeなどで紹介しています。
そこにはあなたが作ろうとしている小屋と類似してたり、斬新なアイデアもあったりします。
PANELHOUSEはベースキットとして販売しましたが完成した小屋を拝見すると、ダクト完備してたりボイラーが設置されてたり、知恵や施工に驚かされたものです。
わからなかったり危険な作業をネットで調べて準備すれば、楽しい小屋作りは誰でも必ず可能です。
コレをすれば、小屋作りはカンタンになる
小屋作りは誰でも必ず完成できます。
キットハウスを4500棟販売しました方の中には、なにひとつ道具を持たず、合板や釘をよく知らないくらいのDIY初心者もいらっしゃいました。
しかし、完成できなかった方は誰一人おらず、女性だけでや高齢者だけで小屋作りを完成した方々は、珍しいことではありません。
必要なスキルは「やる気」だけで、あとはできるだけ細かい計画をたてることです。
- 作業の不安を減らせる
- 完成時期がわかるので焦らなくなる
- 失敗や手戻りが減る
- 材料や道具の過不足が無くなる
- ネット情報を得られて完成度が高まる
- 作業一日の目標が明らかになる
小屋作りの計画が細かいと、上記のようなメリットがたくさんあります。
「行きあたりバッタリ」な小屋作りが「完成できるのか?」という不安につながり、作業が難しいのではないか…と考えてしまうのです。
計画が細かければそれだけ小屋作りがカンタンになりますので、しっかり調べて準備に時間をかけることをおすすめします。
作業によります。必要人数と時間
DIYして小屋作りしようという方は、一人で気楽に作業したいと考えている方が多いです。
一人で作業しているとケガやアクシデントがおきた時に、救助を求めたりできません。
小屋作りの工程は一人だと成果が1で、二人だと成果が3進むことがあります。
眼に見えませんが作業効率が大きく落ちるのです。
一人作業なら小屋完成までに日数がかかることをふまえておきましょう。
一人でできる作業とそうでない作業
進捗具合によって作業内容が多岐にわたります。
図面を書くだけの設計や地味な基礎の土工があれば、小屋組みの高所とび作業もあります。
- 一人でできる:塗装・カット・床組み・室内仕上げ・基礎設置など。
- 二人作業が望ましい:小運搬・壁組み・棟上げ・小屋組み・屋根材張り・高所仕上げなど。
資材カットや塗装などは一人でできる作業ですが、壁の建て込みや小屋組みなどの高所作業は二人以上が危険回避できて効率が良いです。
一人で作業する時は仮設をしないと危険なので仮設養生作業に時間がかかります。
まとめ、無理せずに応援を呼べばいい
最初から最後まで小屋作りをたった一人で全部やり遂げる人はなかなかいません。
ここまでで小屋作りの最難関な作業と、完成までにかかる日数がだいたい判明したと思います。
難しい作業や二人以上でないとできない作業は応援や外注を検討すればよいのです。
それ以外は再び一人で気楽に小屋作りを楽しめばよいでしょう。
応援依頼に大切な図面や材料表
図面や材料表を作ると作業内容をイメージできます。
資材実物を触っておくと本番に役立ち、新しいアイデアが出てきたりします。
そして、最も大事なのが応援要請したり外注する時に「どんな作業を、どれくらい依頼するのか?」を明確にさせることです。
そのためには図面や材料表が欠かせません。
女性や高齢者も小屋を必ず完成させることができます。
大切なことは完成までの作業内容をできるだけ細かく調べ上げることです。
一人ではできないことをハッキリさせると、意外にも小屋作り全体が簡単に感じることもあります。
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