イチから小屋作りするけど、何日ぐらいで完成するかな?
二週間ぐらいでできるんじゃない?
DIYを計画する時、実際の作業時間がどれくらい必要かを考えなくてはなりません。
いつもは仕事があるので、週末の休日だけを利用して作業する方が多いでしょう。
楽しみができてイイですよね!
でも、セルフビルドを開始する前に、おおまかな必要日数を把握しておきたいところです。
ホントに小屋を完成できるか不安な中、計画をたてずに実行してしまう方が多くいらっしゃいます。
DIYで一番大事なのが、実は計画なのかもしれません。
中には仕事の都合や家庭事情により、途中で時間がとれなくなってしまう方もいます。
作りかけの小屋を長期間放置してしまい、イチからやり直す方もいました…。
天候、資材搬入、建築スキル、道具、休憩など、様々な条件で小屋を作る作業時間が変化します。
小屋作りにかかる日数の変数となる要因を考えてみます。
DIY計画立案の参考になればうれしいです。
屋外仕事は天気次第
簡単に言うと雨天と強風に備えておくべきと言えます。
晴れていてDIY日和りという日は、一年中で案外ほとんどありません。
天候によって作業内容が変わる
小屋作りは屋外作業です。
さすがにお天気には勝てません…
台風や豪雨、梅雨時期や長雨で、物理的に作業できない事があります。
小雨で作業できたとしても、けっこう時間をロスするのが雨天日です。
危険で効率が悪い雨の現場作業
雨天日は現場がぬかるんで、作業がはかどらなかったりします。
資材が濡れたり、汚れたりしないように養生作業が増えると、なかなか作業が進みません。
また、滑りやすくなるので足元や手元が危険になり、慎重に作業しなければなりません。
翌日も雨天予報の時はシート掛けや道具の撤去、レインウエアの支度など、さまざまな作業が増えます。
プロは悪天候で小屋作りしない
IT技術の進化で、天気予報の精度の信頼性が高くなってきました。
予報で現場状況が悪くなることが予想される時は、思い切ってあきらめて中止しましょう。
悪天候の中、小屋作りをしても危険で仕上げ悪く、余計な作業が増えるばかりです。
突貫工事でもない限り、雨天時に濡れながら屋外で建築作業している業者はいません。
効率が悪くて危険なことをよく知っています。
プロでも避ける雨天日に素人が作業する理由はありません。
「悪天候には作業をしない!」と決めておきましょう。
雨天日に塗装作業を…
「雨だと何もできないのか…?」
そんなことはありません。
雨除けとなる屋根が必要ですが、雨天でも可能な作業もあります。
先に塗装ができると小屋作りがラクになります。
外壁材や破風板など役物の細かい部材を、取付前に塗装しておくと以後の作業がスムーズです。
塗料メーカーは、気温が5℃以下と寒い日の塗装作業を推奨していません。
寒い日に無理に塗装をすると色ムラができやすくなります。
なので、冬期の朝夕は塗装作業を避けた方が良いでしょう。
強風にも注意
予報チェックでは風向きや強さも確認しておきましょう。
風が強い日は資材が吹き飛んだり、高所ではあおられて事故の危険が高まります。
声が聞こえにくくなり意思疎通がしにくくなることも考慮してください。
強風の中だとあおられて資材運搬にも支障が出ます。
セルフビルド工期に影響することは?
休日を利用して小屋作りやセルフビルドする方がほとんどです。
「実働で何日かかるのか…?」「何が作業日数に影響するのか?」取り掛かる前に考えてみましょう。
資材の運搬に時間がかかる
小屋作りは山奥だったりして、道路事情が悪いことも多いです。
資材運搬のために大型車両が通行できない道路だったり、トラックが横付けできない場所があります。
セルフビルドなら一人で資材を運搬しなくてはなりません。
一人では運ぶことができない重い資材や危険な資材もあり、搬入に日数をとられることもあるのです。
軽視されがちな搬入作業
資材の搬入作業は思ったより時間がかかります。
搬入計画をミスすると、大きな時間ロスが発生します。
建築そのものよりも重労働とも言える資材の搬入が、小屋作り日数の計画をたてる上で重要です。
資材運搬でのケガや事故が意外にも多く危険です。
おろそかにされがちな資材搬入は念入りに計画しましょう。
材料のカットに時間がかかる
キットハウスですと、ある程度完成品の部品があるのでカット作業が少ないです。
イチから材料を切断加工する作業は意外と時間がかかります。
墨付け→カット→片付け
正確に部材をカットするには図面通りに墨付けすることが大切です。
材料を整理して墨付けし移動するなど地味な作業に時間がかかります。
カット後も端材の片づけや運搬にも労力がかかります。
角度が難しいカットがあると失敗も発生します。
ある程度のロスも考えて資材購入しないと、再購入と搬入作業が発生します。
カット数や難易度は設計段階で大きく変わります。
極力不要な加工を減らして失敗やロスを防ぎたいものです…。
装備や道具で変わる
建築作業では、準備した装備や道具によっても工程進捗が大きく変わります。
地味なわき役のツールが多いですが、確認しておきましょう!
時間ロスと体力消耗を防ぐ地味なアイテム
大工さんが装着している腰袋は、職人っぽくてカッコいいですよね!
実は腰袋が作業効率を高めてくれる大切なアイテムです。
頻繁に使用する多種の道具を、すべて身のまわりに装着しているので作業効率を高めます。
腰袋がないと、いちいち取りに行ったり戻ったりと時間ロスがすごいことになります…。
初心者セルフビルダーは用意しない人が多いですが、腰袋があるのとないのでは時間ロスと体力消耗が大きく違います。
頻繁に使う道具に不具合がでると…
セルフビルドは屋外作業なので、道具のトラブルも付き物です。
よく使うインパクトドライバー等の主要ツールに不具合がでると、作業がストップし工程が遅れます。
急にバッテリーが劣化して寿命をむかえてしまい、故障したこともあります。
その日はまったく小屋作りができなくなりました…。
代替えするまでかなり時間がかかるので、道具選びは信頼できるモノを選びたいですね。
高所は足場が重要
屋根や天井まわりなどの高所作業は、脚立だけですすめようと考えがちですよね。
ですが、高いところの作業はなかなかはかどりません。
脚立の弱点は「横移動」が円滑にいきません。
高所作業に足場があると、作業効率が上がり仕上げの完成度も良くなります。
休憩をよく考える
夢中になり、早く完成させたい気持ちはよくわかります。
趣味なので楽しむことが大切です。
しかし、事故防止や効率を考えると「休憩なし」は賛同できません。
ちょっとした確認や打ち合わせにもなる休憩
午前中に一回、昼食、午後に一回の休憩で合計三回の休憩を入れると効率が良いと思います。
場合によっては、もっと休憩回数を増やした方が良いかもしれません。
複数の人と小屋作りするときは、作業進捗や役割の確認打ち合わせが大切です。
思っているだけでは伝わっていません。
危ない箇所や危険対策の情報共有にもなります。
普通の休憩時間は10~15分くらいです。
話に花が咲いて30分以上休憩すると、その後の作業が面倒になってきたりします…
休憩回数と時間も影響します
私はお客様と小屋を作る機会がたくさんありました。
気づいたことは、「プロに比べて素人は休憩回数が多く時間も長い」ということです。
当然といえば当然でしょうね…。
昼食時も含めて一日に5~7回休憩して、一回の休憩が30分と長いのです。
ほとんど作業が進まず、苦労したことがあります。
しかし、自作する小屋作りは趣味です。
それぞれのペースで楽しみながら小屋作りをするべきなのかもしれません。
例えば3坪くらいの小屋の組立日数は?
まとまった休日はとれなくて、週末の土日のみに小屋を作る方も多いでしょう。
小屋を作る作業には、一段落つく小完成のポイントがあります。
作業ごとの所要日数
材料のカット数や手間により、かなり所要日数が変化します。
一般的なDIY初心者が3坪(10m3)の小屋を山林で建てた時の計画日数案は、下記のとおりです。
- 独立基礎20個設置と床…2日
- 壁や柱の主要構造材…2日
- 棟上げと屋根葺き…4日
- 塗装と仕上げ…2日
休日の実働で10日間となると、1カ月以上かかりますね…。
資材搬入距離や天気にも左右されます。
小屋の高さや窓ドアの複雑さや換気、配管などがあると、もっと日数が必要でしょう。
気ままにはじめがちですが…
小屋を作るときは自分一人で気ままに進めがちです。
資材は雨に濡れるとカビが発生したり、完成後の臭いや腐朽の原因になります。
実際に途中で長期中断を余儀なくされ、養生が不完全だったために再開できなかった方も多く見てきました。
一人で気軽にやるにも予期せぬトラブルが多くあります。
せっかく小屋作りするのに、しっかり完成させるためには計画が大切です。
段落で区切って計画すると、小屋作りの作業日数を求めやすくなります。
参考になれば幸いですが、作業の日程計画をたててみてください。
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